現在隔月ペースで学会発表させられています、サイトーです。
「〇〇君、この結果を学会で発表してみない?」
「ちょっと他の先生から学会に出てみないか誘われたから〇〇君、出てみない?」
こんな感じの声掛けをされた学生は最終的に「学会」というものに駆り出されることになります。
ちなみにサイトーの所属する研究室の場合は
「みんなで〇〇(地名)に旅行したくない?」
「〇〇(地名)で△△(名産品)食べたくない?」
って感じで誘われます。恐怖です。
そんな甘言に惑わされて駆り出された学会でも、発表直前となるとものすごく緊張すると思います。
今回はそんな発表を目前に控えた学生が、ちょっとした時間に出来るリラックス方法をシェアしたいと思います!
緊張に対して考え方の面からアプローチした考え方は「【卒論】発表会で緊張しない方法!周りを見下せ!【修論】」で解説していますので、こちらの記事も是非ご覧ください。
学会発表のスタイル
一口に「学会発表」と言っても、発表スタイルは大きく分けて二通りあります。
自分の発表がどちらのスタイルになるのかを知っておくと、少しは精神的に楽になりますよ!
サイトーが初めて行った学会では2つともやらされましたがね…
口頭(オーラル)発表
口頭発表はパワーポイントに代表されるプレゼンテーション用ソフトを使って発表するスタイルです。
この発表形式は強制的に聴衆に話を聞かせることが出来るので、何か目立った結果が出来た方が「俺こんなん出来たよスゲーだろ」と成果をアピールすることが主目的の方が多いです。
大抵の場合で発表者が発表し終わった後に質問タイムがありますが、100人も参加していないような規模が小さめの学会の場合は飛んでくる質問も形だけのものが多く、なんだったら全員黙ることもあります。
全員黙ったまま質問タイムが過ぎ去るのを待つのは非常に酷ですので、そのようなシチュエーションでは座長と呼ばれる司会者の方が適当に質問をしてくれます。
完全なるお茶濁しですが仕方ない。
質問が全くのゼロというシチュエーションは本来避けるべきですが、初めての学会参加なんですからそういうこともありますよね。
質問されない理由としては発表が下手すぎるのもありますが、学会の分野と異なる分野の発表をした場合も質問が一切飛んできません。
なかなか専門外の学会に参加するというシチュエーションはレアだとは思いますが、学生が「失敗した~」といって責任を一人で背負い込む必要は無いってことだけは覚えておいて頂きたいですね。
ポスター発表
ポスター発表は、貼り付けたポスターの前に立って、説明を求められたら解説を行うというスタイルの発表になります。
ですので、基本的にはまとまった結果が出たから出るというよりもこれからどういう方針で研究を進めていくべきかのディスカッションをすることが主目的であることが多いです。
貼り付けるポスターは事前に作成しますし、発表の準備は基本的に一人で行うことになります。
サイトーはポスター発表で2時間立ち尽くすという「お前なにしに来たんだ」感たっぷりな過ごし方をしたことがありますので、初めての方も下には下がいるんだと安心して発表ができますね!
…悲しい。
緊張をほぐすための方法は?
それでは、具体的に緊張をほぐしてリラックスして望めるようにする方法を挙げていきます!
少しはマシになるので、試してみてくださいね!
温かい飲み物を飲む
別に必ずしも温かい必要は無くて、冷たいほうが良い!という方は冷たいものを飲んでも良いんですが、サイトー個人としては冷たいよりも温かい方をオススメします。
温かい方をオススメする理由は、縮こまっていて動きにくい状態になっている緊張状態の身体を解きほぐすためです。
緊張状態に置かれて縮こまっている毛細血管を温かい飲み物で緩めてあげることによって血流を確保し、身体をリラックス状態にすることができます。
大抵の学会会場ではドリンクサービスをしてますので、コーヒーか何かをもらって飲めば大丈夫だと思います。
ドリンクコーナーまでのちょっとした距離を歩くだけでも緊張を緩めることができますから一石二鳥ですね!
小声で練習する
小声での練習は口頭発表では特に有効な手段ですが、ポスター発表の際でも自信につながるのでやって損はないです。
周囲の迷惑にならない場所で練習してみましょう。
直前に通しで練習しておくことで、緊張した自分はどこで詰まるのかが認識できます。
詰まりやすい部分が認識できたということは対策ができるので本番で詰まりにくくなりますし、万が一詰まってしまったとしても既に詰まりやすいことは知っているので、リカバリーが簡単にできるようになるのです。
事前の練習の成果が発揮されて特に詰まることもなくスラスラ発表練習ができたのあれば、それはまた自信を持って良いことですし、緊張しても発表がスラスラ出来ると既に分かっているので緊張しにくい心理状態を作り出すことが出来ます。
周囲の人や座長に挨拶する
サイトーがポスター発表をするときは割とやります。
基本的にポスター発表というものはジャンルが似た研究ごとのエリアで発表するため、近くにいる人は自分と似た研究をしていることが多いです。
それなので自分の近くの人に挨拶しておくと、それだけで自分の研究に関するディスカッションを行える可能性が高くなります。
また、口頭発表の場合は座長と呼ばれる司会者の方が進行を行いますが、質問が全く飛んでこない場合は座長が質問を形式的にすることとなります。
座長と言っても結局は他の大学の教授だったり専門家だったりするわけですから、シンプルに疑問に思ったので投げた質問が学生にとってはミサイルみたいに効いてしまう可能性があります。
そのため、座長に挨拶をして「ここの説明しっかりしておきたいんですよね~」みたいなことを言って質問してほしい所をそれとなく察して頂けば、ミサイルが飛んでくることを防ぐことが出来ます。
まとめ
今回は学会発表直前に緊張しないための方法について解説しました。
サイトーみたいに学際的(複数領域のハイブリッド)な研究をしていると「半分わかるけど半分わからん」って人からの質問が増えるのですが、ポスター発表なら丁寧な説明で自分の理解度を再確認できますし、口頭発表なら時間潰しが可能ですので案外楽な発表になることが多い気がします。
ちなみに、口頭発表をするときに聴衆を見渡してみると案外あなたの発表は見られていないことに気付けるはずです。
「誰も見てないんだから割と適当でも良いじゃんラッキー」と思ってリラックスしましょう。
本来は誰からも見てもらえないプレゼンの評価は決して高くありませんので、俺のプレゼンに釘付けにさせてやる!と奮起できる人の方が良い発表ができるようになるかもしれませんね。
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