学会発表が嫌すぎて学校に行きたくなくなってきました、サイトーです。
大きな学会になると、自分が口頭発表(オーラル発表)で発表するかポスター発表で発表するかを選ぶことが出来るようになります。
機械学会とか電子通信学会とかの結構大きなレベルの学会は本当に規模がバカでかいので、選べる可能性が上がります。
でも実際に選べると言ってもどっちの方が楽なのかとか、どっちの方が手間が掛かるのかとかって結構分からないですよね。
今回は「取り敢えず初めての発表をしないといけないけどそんなに労力を掛けたくない」という学生の方に向けて、それぞれの発表の特徴を解説していきたいと思います。
特徴が分かればどっちが自分に向いているかということも分かるのではないでしょうか?
ちなみにサイトーは最初の学会で口頭発表とポスター発表を同時にやりました。
ぶっちゃけ、楽な方はポスター発表だと思います。
それでは解説していきます。
ポスター発表の特徴
まずはポスター発表ですね。
ポスター発表の特徴としてはこんな感じです。
- 複数人が同時に発表する
- 発表が双方向
- 自分から動かなければ基本的に誰も見ない
- 近くの人と駄弁れる
- 発表時間が長い
基本的には大人数がわーっとやるような発表形式です。
議論は1対1の場合もありますし、多対1の場合もありますので、様々な話し合いのパターンが存在します。
ポスター発表はそれくらいラフな発表形式です。
ですので、近くの発表者と仲良くなれたり、研究について話し合ったりできたりするのもポスター発表の特徴ですね。
同じ大学でも他の研究室の人と研究の話することはレアなのに、他の大学に通っている人ともなれば更に難易度は上がるでしょう。
でもポスター発表なら「研究内容について教えてもらえませんか?」って話しかけるだけで、簡単に話ができるようになります。
もし、研究者としてご飯を食べていきたいと考えているのであれば、人脈を広げるのにうってつけの発表方法になります。
サイトーは黙って時間が経つのを待ってるタイプだったのでクソほど暇でしたが、特に自分から動かなければ話しかけられる事もないので、研究しているというポーズをするためだけに学会に行くようなぐーたらタイプの方にもオススメできます。
ポスター発表が向く人
ポスター発表の特徴から、ポスター発表をするのに向いている人はこんな感じです。
- やる気に満ち溢れていて研究者として生きていく人
- やる気がほとんど無くて特に質問とかされたくない人
割と極端な人に向いているかな~という感じです。
研究者として生きていこうとする人の人脈作りという面では、企業などの研究者の方との交流が出来る機会であるポスター発表という場は非常に重要です。
学生だったとしても「研究内容を教えて下さい」って言いながら話しかけるだけでコネクションが作れるようになるわけですから、こんなにお得なシチュエーションは無いですね。
ちなみに研究者だろうがなんだろうがコミュニケーション能力は必須なので、あまりコミュニケーション取るのが得意ではない人も頑張って会話が出来るようにしましょう。
また、やる気がなくて質問とかされたくない人はポスター横に不満そうな顔でスマホいじりながら立っていれば、基本的には誰からも話しかけられること無く終わります。
最悪、ポスター貼ってそのままどっかに行くという学生も居たりします。
貼ったままどこかに行くのは貼り逃げと呼ばれる行為であまり褒められたものではありませんが、50人程度が参加しているセクションでは数人程度やっているのを見かけます。
一応サイトーは未だに貼り逃げをしたことはありません。
口頭発表(オーラル発表)の特徴
次に口頭発表ですね。
口頭発表の特徴としてはこんな感じです。
- 発表者は一人
- 質問時間が決められている場合は確実に質問が来る
- 基本的に発表が一方通行(登壇者→聴衆)
- 強制的に発表内容を聴衆に聞かせることが出来る
- 発表時間が短い
基本的には一人で聴衆に聞かせるタイプの発表になります。
大抵発表後に質問タイムが用意されていてその時に聴衆からの質問に答えていくスタイルですので、基本的に発表は登壇者から聴衆への一方通行になります。
もし疑問点があるなら質問タイムでねってことなので、発表中は誰にも邪魔されずに意見を述べ続けることが出来ます。
逆に言えば発表中は喋り続けることになるので、ポスター発表のように数時間も枠が取られることはまず有りません。
ある意味楽っちゃ楽ですね。
ただ、質問タイムに無言が続くことはほとんど無くて、質疑応答の時間中は確実に質問が飛んできます。
聴衆から質問が来ない時でも幹事の先生が質問するので、黙ったままということはあり得ないです。
まぁ学生の発表における質問タイムなんてせいぜい数分から10分程度なので、発表時間と合わせても最大30分程度で終わる点も特徴の一つです。
多少質問は来ても良いけどあっさりと終わらせたいというタイプの方は口頭発表が向いていると思います。
それかほとんど研究が完成している人で、議論をする必要があまりない人にも向いているかもしれません。
ほとんど研究が完成している人は基本的に学会に出るよりも論文化に着手していると思うので、あまり参考にならないかもしれません。
口頭発表が向く人
口頭発表の特徴から、口頭発表をするのに向いている人の特徴はこんな感じです。
- 発表は短時間でさっぱりと終わらせたい人
- 研究の道筋がしっかりしている人
ある意味力を掛けたくない人に向いていると思います。
発表時間が終わっても話しかけられるのは非常に稀なので、基本的には自分の発表が終わったらそのまま終わりです。
発表後に話をすることを考えると、最低でも発表の部屋からは出る必要があるので、相手がもしもっと発表を聞きたいと考えていた場合は非常に迷惑をかける可能性があることから、口頭発表の後は話しかけられにくいです。
今まで口頭発表が終わった登壇者に部外者が話しかけている風景は見たことがありません。
大抵、登壇者の先生が質問に対する受け答えに対して「〇〇は××って答えたほうがスマートだったね」と言ったようにアドバイスをする程度です。
サイトーは緊張しがちな性分なので、それなりの人数の前で発表することになる口頭発表は苦手です。
まとめ
今回の記事は口頭発表とポスター発表のどっちが楽なのかについて比較してみました。
ぶっちゃけどっちが楽なのかというのは個人差ですが、サイトーは緊張しにくい上に最悪黙って突っ立っていれば良い(良くないけど)ポスター発表の方が楽だと感じました。
もし、口頭発表かポスター発表のどっちかをやらないといけなくて迷っているという方は是非参考にしていただけると幸いです。
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