ぶっちゃけ大学院まで来てしまって後悔してます、サイトーです。
大学院に進学しようか迷っている学部生の方に向けて、こうやって後悔している人もいるんだよって話をしていきたいと思います。
大学院に進学するメリットは割と語られることが多いですが、デメリットについては時間くらいしか語られていないイメージがありますので、こういう点で後悔することもあるんだよってことを知って頂けたら幸いです。
ちなみにサイトーは大学院への進学を文理問わず勧めません。
大学院というか、研究室に所属すると精神的には非常にキツイ状態に置かれます。
ネイチャーという世界でもトップクラスの論文誌がこんなツイートをしています。
ざっくり訳すと「大学院生はうつ病や精神疾患のリスクが一般人の6倍って結果出たんだけどどうする?」です。
こんなリスク取ってまで進学したいですか?
それでは気を取り直して、サイトーが大学院進学した結果後悔した理由について解説していきます。
周りが行くから進学した
サイトーの学部は全体の7割くらいが大学院に進学するので、学部卒で就職する方が珍しいという状態になっています。
それなので、サイトーも「推薦あるし就職良くなりそうだし取り敢えず進学するか」という心持ちで進学することを決めました。
これが良くなかった。
自分で決めなかったことで何かうまく行かないと、自分以外の何かのせいにしてしまいがちです。
全部最終的な決断は自分がしたのにね。
サイトーは学部時代の成績が悪くなかったので大学院入試は推薦で行けるということになりまして、流されるままに受験してしまいました。
研究室の先輩も大学院生が割と居ましたし、同級生も大体進学するという話だったので、少なくとも自分の周りでは修士まで進学するのが当たり前みたいな風潮でした。
それで進学した結果、精神的に色々来るようになりました。
研究が好きってわけじゃないのに進学した
サイトーは研究が好きというわけではありませんでした。
でも大学院生になったからには、それなりに研究して結果を残さなければなりません。
サイトーの研究室は実験系の研究室なので日夜実験に明け暮れる日々を送っているのですが、好きでもないことを続けるのって非常に大きなストレスなんですね。
実験が嫌いとまでは行きませんが、実験をする前に「なぜその実験をするのか」を明確にしなければならず、「気になるから」という理由で実験すると怒られます。
あくまで、研究目標を達成するための最短ルートを取り続けなければならないみたいなんですね。
そこからのサイトーはこんな感じのループに陥ります。
- 怒られる
- 萎える
- 頭が回らなくなる
- 取り敢えず実験する
- 実験の狙いを説明できなくなる
- 怒られる
完璧な負のループですね。
正直、怒られている間ずっとこんなこと思ってました。
俺なんで金払って怒られてるんだろ…?
傍から見たらサイトーが取っている行動はドMのそれですからね。
「お金を払って痛めつけられる」なんて明らかにそういう性癖の人しか喜べないのに、サイトーはそんな状態になっているこのジレンマ。
研究が好きじゃないなら進学するべきじゃない。
特に目的もなく進学した
サイトーは他の大学院生みたいに何か目的があって進学したわけではありませんでした。
俺は学部の時の研究を進めてもっと新しい成果を出すんだ!
研究職に就職するためにはやっぱり修士号以上は必要だよね!
こんな高尚な考えなんてこれっぽっちもありませんでした。
正直な所、大企業への就職はしやすくなりそうだなってくらいは思ってましたが、基本的にはみんな大学院に進学するし推薦で入試も楽だし行くだけ行っとくか程度の認識でした。
完全に考え方がモラトリアム期間延ばしたいだけの人ですよね。
学部の時に就活をちょろっとやって2社から内定を取れたので、今思えばそこで就職しておけば良かったなと後悔しています。
まあ既に遅いんですがね。
何か目標があればそれに向けて努力のしようもあったんでしょうが、目的も何も無いからたださすらうことしか出来ない。
目的がないなら進学するべきじゃない。
先生との相性を確かめる期間が無く進学した
正直なところ、サイトーは先生が怖いです。
怖いと言っても、サイトーの担当教員の先生が怒鳴ったり殴ったりすることは全くありませんし、むしろ口調は温和で人間的にも超絶優秀な方です。
ただ、自分がした一挙手一投足に対して毎回指摘されると結構参ってきちゃって、どんどんその指摘が怖くなってきてしまうんですね。
しかも毎回ぐうの音も出ないレベルの正論だから反論のしようも無いんですよ。完全に自分が悪いってことが分かっちゃう。
その結果指摘されるのが怖くなって、先生自体も怖くなったという状態になってしまいました。
サイトーは放置系の先生が合っていたのかもしれません。
先生が自分と合っていると思えなければ進学するべきじゃない。
キャパシティが無いのに進学した
サイトーは単純にキャパシティが少ないです。底辺高校出身なので仕方ないですね。
でも、国立大学なんてそれなりの偏差値の高校でも比較的勉強した学生が入ることが多いわけなので、サイトーと周囲のレベルがバチバチにヤバい訳です。(語彙力)
当然、指導内容としてはその高いレベルに合わせた指導となりますので、サイトーから見るとアホほどハイレベルに感じてしまう状態になるんですね。
キャパが少ないサイトーはお手上げでした。
正直、研究に関しては学部のときからうまく進められなかったので、約束された未来ではあったのかもしれません。
文部科学大臣も言ってましたが、身の丈に合った受験をするべきだったのだと思います。
学部はサイトーでもどうにかなったので誰が入ってもどうにかなったのでしょうが、大学院にまでなるとサイトー程度ではどうにもなりませんでした。
研究レベルに合ったキャパシティが無ければ進学するべきじゃない。
まとめ
今回はサイトーが大学院に進学して後悔していることについてまとめてみました。
正直、研究室に配属された学生は大なり小なり悩みを抱えているものだと思いますが、サイトーみたいに適性が全くない状態で凸ると本当に悲惨な状態になりますよってことを分かって頂ければ幸いです。
別にサイトーとしては大学院に進みたいと考えている人でも全員就職しろみたいな過激思想を持っているわけではありませんので、自分から主体性を持って大学院への進学を考えている方に対しては意思を尊重したいと思います。
ただ、周りに流されて進学しようとしていたり、特に何の目標も無いのに進学しようと考えている人に対しては、サイトーと同じ状態になることが考えられますので、できれば学部卒で就職した方が精神衛生上良いのではないかと考えているというだけです。
大学院生の精神疾患リスクは一般人の6倍になるわけですからね。
進路に悩んでいる方のヒントになれたら良いな…
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