理系大学院生に夏休みは存在しないって話

新しいことにチャレンジするのって不安ですよね、サイトーです。

まだ研究室に配属されていない学部3年生以下の理系学生さんは、進学するか就職するかは大きな悩みの一つですよね。

今回は大学院(修士課程)に進学するとどんな生活になるのかな?と気になる人に向けて、休みにフォーカスした解説をしていきます。

結論から言うと、休もうと思えば休めます

平日は毎日学校に行っていれば内容はどうであれ修了はほぼ出来ますが、それなりに頑張った痕跡を残せるようにしたほうが説得しやすいです。

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大学院における休みとは?

大学院に明確な休みは実質ありません。

一応、大学の予定表みたいなものを見ると休みっぽいものが書かれていることがありますが、学部生向けと思った方が良いでしょう。

大学院では研究を進めていくことで、修了のための論文(修士論文)に使う結果を作り上げます。

ですので、成功するにしても失敗するにしても何かしらをやったという結果を残す必要があります。

実験系の研究室の場合は「実験=結果」なので、最悪失敗しても実験結果を出せば形にすることは出来ますが、シミュレーション系の研究室で失敗したデータは使い物にならないことが多いです。

ここだけ見ると実験系の研究室の方が良いように思えますが、実験をするときには装置から条件やら材料まで全部物理的に準備して決定する必要があり、実験中は片時も装置から離れられないため拘束時間が非常に長いのが特徴です。

逆にシミュレーション系の研究室では主にプログラムを走らせることが実験になることから、実験準備(=プログラミング)や実行は研究室に限らずどこでも(やろうと思えば)出来るので、拘束時間は短くなる傾向にあります。

実験がすぐ結果になる代わりに準備が面倒で拘束時間は長い実験系の研究室では夏休みは空想上のものなことが多いですし、結果がしっかり出てくれるかは分からないけど比較的準備が楽なシミュレーション系の研究室では夏休みが現実味を帯びていることが多いです。

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学会に駆り出される

大学院における(理論上の)夏休みは8月から9月の2ヶ月(国立)から1ヶ月半(私立)程度であることが多いと思いますが、その時期は学会フィーバーとなっていることが多いです。

しかもこの時期に行われる学会は規模が大きいことが多いです。

何故なら学校に授業が無いので、平日でも大々的に大学の校舎を使っても誰も困らない季節だからです。

多分学生以外の全員が喜んでいると思います。

規模が大きい学会ともなると運営にそれなりの人出が必要になり、学生が駆り出されて拘束されることが多いです。

また、学会で発表する側の学生になれたとしても、アブストの提出から発表までには長い準備期間が必要になりますので、結局長期間に渡って忙しくなります。

つまり、休んでいる時間はありません

隔月で学会に出ることになったサイトーは死にそうになりましたが、他の研究室では土曜日に台湾の学会に出て発表したあと、そのまま日曜日に北海道の学会で発表をした人物が居ると聞き、人間のキャパシティは本当に個人差が大きいんだと実感しました。

それなので、無理だと思ったらそれ以上頑張らずに「無理です」って先生に伝えるようにしましょう。

直接言うのが無理ならメールで送れば大丈夫です。サイトーはメールで「やべぇもう無理」みたいな文章送ったら手加減してもらえるようになりました。

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救世主「お盆休み」

流石にお盆休みは教授陣も休みにしていることが多いです。(全員とは言えない)

このお盆休みは学生における救世主で、なんの後腐れもなく実家に帰省してくつろぐことが出来ます。

流石にお盆休みの期間に休んで怒られるような研究室はブラック研究室と言わざるを得ないでしょう。

しっかりとツイッターなどのSNSでタグ付けして拡散しましょう。後輩たちのためです。

そんな救世主であるお盆休みでもしっかり休めないのが、実家から通学している実家勢です。

実家勢にとっては学校から実家まで帰るのは日常なので、その翌朝に学校に行くのも日常となり、結果として休みにならなかったりします(体験談)。

今思えば、強引にでも休むべきでした。

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まとめ

今回は、理系大学院生(修士)において夏休みはあるのかどうかについて解説してみました。

理系に夏休みなんて無いというのは大方の予想通りだったのではないでしょうか。

研究というものは大きな区切りはあっても終わりは無いので、ゴールを目指そうとするようなクソ真面目な人間は詰むことが多いような気がします。

むしろ全力で力を抜いて、「いかに最小の力で最大の結果を出すか」という所にフォーカスすると人生が楽しくなるんじゃないかと思います。

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