理系の学部に入った学生が逃げられない一大イベントといえば研究室配属ですよね!
でもブラックな研究室には入りたくないなと考える方が多いと思います。
ブラック研究室に入ってしまったらメンタルを病んでしまったり肉体的にボロボロになってしまったりして学生生活が暗いものになってしまいます・・・
今回はそんなブラック研究室の中でも激務系ブラック研究室について解説していきます。
結論から言いますと、激務系ブラック研究室は学生が雑務に押しつぶされてプレッシャーで学生がボロボロにされる研究室です。
激務系ブラック研究室とは?
先ほどの結論にも書きましたが、激務系ブラック研究室とは学生のキャパシティを無視した要求をされ続ける研究室です。
どちらかというとブラック企業に近い状態なのでイメージしやすいのではないでしょうか?
常にやるべきことに追われている状態なので、休まる暇なんてありません。
休憩を取っている時間があったらその時間を使って雑務をやっつけたほうが効率的だ!なんて考えに支配されてしまいます。
当然ですが、適度な休憩は生産性を上げるので効果がないわけがないんですが、一種の洗脳のように考え方が支配されてしまうのです。
そんな生活を続けていればしっかりとメンタルがおかしくなります。
他にも激務系ブラック研究室には特徴がありますので、解説していきます。
激務系ブラック研究室の特徴
激務系ブラック研究室にはこんな特徴があります。
- 毎日やったことの報告義務がある
- ゼミ発表の時に毎回学会発表並みの資料を作らされる
- 雑務を学生がやる
- 常に研究室の明かりがついている
- 夜でも学生居室に学生がほぼ全員いる
- と思ったら朝でも当然ほぼ全員いる
- “ほぼ”なのは学校に来れなくなっている学生がいるから
- 先生とコネのある企業への就職のみ強い
- 指示待ち人間でも研究成果を出しがち
絵に描いたようなブラックですね。
基本的にやることはたっぷりなので、どんな指示待ち人間でもしっかり指示を受けることができます。
しかし、それも行き過ぎればアカハラのきっかけとなるのです。
仕事を振る側は学生のキャパシティを考えた仕事の割り振りをしているわけではないので、常に誰もがキャパシティを超えてしまう可能性を持ったまま雑務を処理し続けることとなります。
運よく卒業まで耐えられれば良いですが、運悪く燃え尽きてしまった場合はベッドから起きることができなくなったり、人と会うのが極端に怖くなったりしてメンタルを病んでしまいます。
こんな激務系ブラック研究室ですが、デメリットだけではなくメリットも存在します。
激務系ブラック研究室のメリットとデメリット
激務系ブラック研究室のメリットとデメリットはこんな感じです。
メリット
- プレゼン能力や研究遂行能力の成長はすごい
- メンタルが鍛えられる
- 指示待ち人間でも仕事が来る
常に仕事に追われながらも学会発表や進捗報告資料を作りこむため、能力面における成長は著しいものがあります。
また、常に極限状態に置かれるので、メンタルは否が応でも鍛えられます。
あくまでこれは生存バイアスが掛かっており、鍛えられずにメンタルが壊れた学生は考えられていない点に注意しましょう。
そして常に仕事に追われるという特徴から指示待ち人間でも指示を得られて動けるのはメリットの一つです。
ちなみに学生でも論文をバンバン出したり学会で賞を取ってる研究室の学生は先生の駒や手先としてやっているだけの場合があります。
言われたことだけやっていれば怒られない学生と結果がさっさと欲しい先生の需給が悲しいところでマッチングするとこうなってしまうのです。
デメリット
- 就活に時間を割けない
- 予定はコントロールできない
- 肉体的にも精神的にもキツイ
自分の発表資料すら時間を作らないといけないのに、就活なんてやっていられません。
結果として担当教授のコネがある企業に行く学生が多いですが、担当教授にそのようなコネが一切なかった場合は非常に残酷な結末が待っている場合があります。
なんだかんだで理系学生はある程度求められることが多いですが、研究を頑張ったから優良企業や希望の企業に必ず行けるわけではないのが就活です。
激務系ブラック研究室に入ってしまったらどうすればいい?
もし激務系ブラック研究室に入ってしまったらどうしたらよいのでしょうか?
方法としては大きく三つあります。
- 学部卒での就職を目指す
- 大学院進学の時に他の研究室を目指す
- 振られる仕事をアウトソーシングする
オススメは“学部卒での就職を目指す”です。
これは激務系だろうが放置系だろうがブラック研究室に入ってしまった学生の人には基本的に共通のオススメです。
もし他の研究室を目指した場合、大学院入試終了後から卒業までの間で先生のターゲットになってしまう可能性が高まります。
このターゲットになるとただでさえ多い仕事が更に多くなり、先生からの接し方も厳しいものになることが予想されます。
また、振られる仕事をアウトソーシングするのもオススメできません。
研究室レベルで振られる仕事は学会時のホテル選びや経費申請、TAの書類処理など結構部外者お断りな内容が多いです。
アウトソーシングしようにも結局誰も内容が分からないので、自分でやる羽目になります。
唯一まともにアウトソーシングできそうな仕事は翻訳くらいですが、DeepLやGoogle翻訳でほとんど対応可能ですよね?
そのため、最終的には学部卒で就職してさっさと脱出するのがオススメになります。
理系大学生の就活についてはこちらの記事で解説しているのでぜひ読んでみてください!
ブラック研究室に入らず済むように事前準備はしっかりしようねってまとめ
今回は激務系ブラック研究室とは何なのかについて解説しました。
一般的なイメージのブラックである研究室の激務系ブラック研究室ですが、事前に調べれば回避できることがほとんどです。
メンタルお化けな人であればブラック研究室でも大成長できるかもしれませんが、ほとんどの学生がメンタルを壊されるくらいの過酷な環境ですから噂などの何かの形で外に情報が出ていることでしょう。
それなので、事前に調べてこの研究室はどんなタイプなのかをしっかり分かった状態で研究室選びをしましょう。
それでは。
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