ささいなことでもポッキリ心が折れがち、サイトーです。
大学院生ともなると研究成果をせっつかれて結構追い込まれることありますよね。
そんな時に自分の実験が失敗したり、同じ研究室の友人が良い成果を挙げていたりすると気分もどんより落ち込みます・・・
そんな時にはプライミング効果を利用して気分を晴れやかにしていきましょう!
今回の記事では、プライミング効果の説明から対処法まで解説していきます。
プライミング効果とは?
まず、プライミング効果とは何でしょうか?
プライミング効果とはノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンが提唱した理論で、直前の経験が未来の行動に影響を与えるという理論です。
以下引用です。
プライミング効果とは、先行する刺激(プライマー)の処理が後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果のことを指す。プライミング効果は潜在的(無意識的)な処理によって行われるのが特徴であり、知覚レベル(知覚的プライミング効果)や意味レベル(意味的プライミング効果)で起こる。
脳科学辞典より引用
ざっくり言うと、行動はコントロール出来るということです。
自分がする行動は直前の刺激による影響を強く受けることから、楽しいと感じる刺激を受けた直後にする行動は楽しいと感じやすい状態になっていますし、逆に悲しいと感じる刺激を受けた直後にする行動は悲しいと感じやすい状態になっています。
気分が落ち込んだり、悲しくなったりしたときには、このプライミング効果を利用して対処すると復活しやすくなります。
身の回りのプライミング効果
「プライミング効果」って文字の見た目から難しそう・・・
このように感じる方も居ると思います。
ですが、プライミング効果は案外身近なところにもありまして、割と幼い頃から慣れ親しんでいる方も多いんです!
プライミング効果は新しい発見というよりも、既にあったものに対して名前をつけたようなものなので、そこまで難しい概念ではありません。
身近な例としては10回クイズがあります。
10回クイズとは、ある単語を10回繰り返し言った後に質問をすることで誤った答えを惹起するという遊びです。
ピザって10回言ってみて!
ピザ、ピザ、ピザ・・・
じゃあここは?(ひじを指差す)
ヒザ!!!!
ぶっぶー!ひじでーす
こんな感じで今思えばしょうもないことをしていました。
他にも、シャンデリアと10回言わせて「毒りんごを食べたのは?」と聞くとシンデレラと答えてしまったり(正解は白雪姫)、キャンパスと10回言わせて「角度を測るのは?」と聞くとコンパスと答えてしまったり(正解は分度器)、という亜種も存在します。
このように、10回クイズは直前の行動によって将来的な行動をコントロールしていることが分かります。
これこそまさにプライミング効果です。
プライミング効果は子供の遊びの中にも存在しているんですね。
プライミング効果を使った解決策
以上より、プライミング効果は身近な所に存在しており、案外バカにできない効果を持っていることが分かりました。
それでは、気持ちが沈んでいる時のプライミング効果を使った対処法について解説していきます。
方法は非常にシンプルで、楽しいニュースや出来事に触れ続けることです。
動物の赤ちゃんが生まれたニュースを見てもいいですし、気晴らしにボウリングに行くのもいいですね。
多少無理してでも「楽しい」という感情に触れていると、プライミング効果によって自分の気持ちも周囲の気持ちと同じ様に「楽しい」と感じるようになります。
思いつめている時は自分で自分が失敗したり間違ったりするイメージを持ってしまうので、マイナス方向のプライミング効果が発生しています。
そのため、マイナス方向の流れを断ち切るためには思い切った行動が必要なのです。
あなたも思い切って遊びに出掛けてみませんか?
まとめ
今回は気持ちがどんよりと落ち込んでしまった時の対処法をシェアすると共に、プライミング効果というものについて解説しました。
人間は誰しも気持ちに波が存在しますが、研究やら仕事やらはそんなことお構いなしにやってきます。
そんな時でも、プライミング効果を使って多少でも人生を楽に生きられるようになっていただければ幸いです。
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