異常な早口が直りません、サイトーです。
よく世間では「理系にコミュニケーション能力はいらない」だとか「理系はコミュ障だらけ」だとか色々言われる理系ですが、実際に理系だからといってコミュニケーションに問題がある人だらけではありません。
サイトーの周囲でも非常にコミュニケーション能力が高く、どんな人を相手にしても懐にスッと入り込めるような人が居ます。
しかし、何をどのようにすればそのようなコミュニケーションを取ることが出来るかって分からないですよね?
今回の記事では、そのような「コミュニケーション能力」が高い人になるためにはどのようなことに気をつければ良いのかについて、サイトーが大学の先生から頂いた教えを解説していきます。
ターゲットとしては専門分野を持つ方で、一言も人前で話すことが出来ないレベルの方ではなく、普通の会話をしている時に相手との話がたまにドッジボール状態になる方に向けています。
コミュニケーション能力とは何か
そもそも、コミュニケーション能力とはどのような能力を示すのかって案外ブレがあるんです。
就活というシチュエーションでは、自分と条件が異なる人と違和感なく意思疎通を図ることが出来る能力が必要とされます。
また研究室においては、更に現在の自分の状態を正確に発信する能力が必要とされます。
所変わってアルバイト先などでは、周囲の同僚や取引先の人たちとの良好な関係の構築が更に必要とされます。
そのため、対応するシチュエーションによって実際に必要な能力は変わってくるということが分かると思います。
しかし、これらの能力を養うために必要となる基礎の部分は変わりません。
ですので、コミュニケーション能力を伸ばすために必要な基礎部分を知ることによって、自分のポテンシャルが高められるという仕組みになっています。
理系でコミュニケーション能力が必要になるシチュエーションとは
いろいろなシチュエーションにおいて必要なコミュニケーション能力を考えてみましょう。
今回は理系の人という大前提で話を進めていこうと考えていますが、文系の方や文系と理系のハイブリッド的な方も参考にできる部分はあると思います。
就活にて
就職活動において必要とされるコミュニケーション能力は、面接官のように自分と条件が異なる人との意思疎通が適切に図れる能力です。
その点を学生が満たせているかの確認が面接であり、コミュニケーション能力を発揮しなければならないシチュエーションです。
実際に就職して配属された先で幼馴染ばっかりなんてことはあり得ませんから、自分と様々な点が異なる人との意思疎通が図れない人は仕事を遂行していく上で足かせになってしまいます。
ですので面接は大抵の場合で複数回行いますし、一回で合否を決定する場合では学生と親子ほども年の離れた社長や人事部長との面接が組まれることになるのです。
それなので、就活においては面接でコミュニケーション能力を発揮しなければならないのです。
研究室にて
研究室での生活において必要とされるコミュニケーション能力は、自分が今どのような状態であるのかを周囲に発信できる能力です。
この能力を伸ばすために重要となるのが進捗報告であり、コミュニケーション能力を発揮するべきポイントです。
当然ですが、研究室では研究をします。
研究を効率的に進めていくためには、現在の自分がどんなことをやってどのように進んで行こうとしているのかを周囲に知らせることによって、その方向性が正しいのかどうかを確認する必要があります。
そのため、研究室においては必要とされるコミュニケーション能力は自分の状態を周囲に発信できる点が重要視されるのです。
それなので、研究室においては進捗報告などでコミュニケーション能力を発揮しなければならないのです。
アルバイト先や就職先にて
アルバイト先などにおいて必要とされるコミュニケーション能力は、周囲の同僚や取引先の人たちとの良好な関係を構築できる能力です。
この能力を伸ばすために必要なのが日常の会話であり、コミュニケーション能力を発揮するべきポイントです。
アルバイト先などで働くとなった際には、仕事内容を説明されたり実際に業務を行ったりすることがあるはずです。(無かったら「働く」とは一体何なのか…)
そこで無意味な反論や、職場の雰囲気を悪くしたりするような発言をする人は会社に不要です。
逆に、会話が弾んで楽しいコミュニケーションが取れる人は、職場の雰囲気向上にもなりますし、会社に必要な人材であると認識されます。
そのため、アルバイト先などにおいては職場でコミュニケーション能力を発揮しなければならないのです。
この点に関しては、一般的なコミュニケーション能力の定義に近しいと思いますので、特に気負うこともなく考えれば良いと思います。
コミュニケーション能力を伸ばす為にやるべきこと
これらの状況に対応できるようなコミュニケーション能力を伸ばすためには、必要な基礎部分をしっかり固めることが重要です。
そのように色々な分野に応用ができる基礎を固めるためには、以下の三点を抑えるようにしましょう。
- 相手の状態を確認する
- 自分の知識量を増やす
- 分からない点を質問する
それぞれについて解説していきます。
相手の状態を確認する
例えば、適当な式を積分させるプログラムを積分出来ない人が組めるかというと無理だということは分かるかと思います。
積分自体が分からないのに、プログラムをどのようなフローチャートで組めば積分出来るようになるのかを説明されても「???」となるだけです。
前持った知識が無ければフローチャート?積分?ってなっちゃうだけですよね?
相手が持っている知識や考え方を知ることは、自分が話をするときのレベル調整をするために役立ちます。
そのため、研究の話をするにしても仕事の話をするにしても、まずは相手がどれくらい知っているのかを確かめることがコミュニケーション能力を伸ばすために重要です。
自分の知識量を増やす
例えば、いきなり「拡張ゲート型のFETトランジスタのゲートにFTO使うとセンシティビティ上がるじゃん?」と言われて意味が分かることは非常にレアだと思います。
しかし、ここで分からないなと思ったことがその職場や研究室で当然のように使われている単語や言葉だとすれば、分からないままで放置することは将来的に全く得策ではないですよね。
普通の会話をしていたとしても、片方の知識量が圧倒的に劣っている状態では会話がちぐはぐになってしまいます。
ちぐはぐな会話といえば、サイトーはこんな会話をしたことがあります。
このパソコンのメモリって容量どれくらい?
確か500GBだよ
HDDじゃなくてメモリの容量だよ?4GBとか8GBとかくらいじゃないの?
それしか無かったら音楽とか動画ダウンロード出来ないじゃん(笑)
Oh…
友人がパソコンのメモリとハードディスクなどの容量がそもそも違うということを知らなかったがために起きた会話でしたが、そのように知らない知識が増えれば増えるほど噛み合わない話題の数も増えていきます。
そのため、自分から勉強をして自分の知識量を増やすことがコミュニケーション能力を伸ばすために必要になります。
分からない点を質問する
例えば「この言葉が分からない!」とか「その測定機器ってなに測るの?」というように話題の一部分だけが分からない状態であるならば、相手に質問することで解決できます。
もしほとんど理解できていないような状態であるならば、相手に掛かる負担が尋常ではない大きさになるので最初に自分で勉強する必要があります。
しかし、一部分だけなのであればすぐに解決することでそこから先の話がそのまま出来るため、質問出来る能力が重要になります。
そのため、自分が分からない点を把握して質問することがコミュニケーション能力を伸ばすために重要なこととなります。
まとめ
今回は理系の人がコミュニケーション能力を伸ばすためにどのようなことをすれば良いのかについて解説しました。
技術職などの専門分野が存在する人たち向けな内容となっておりまして、一般的に言われるような「コミュ力」的なものとは少し毛色が異なるアプローチになりますが、参考になれば幸いです。
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