同じFラン大学なら理系の方がマシ?どんな進路に進むの?

一応国立大生、サイトーです。

最後の模試が終わったり皆がピリピリし始めて受験期が近づいていることを実感すると、漠然とした不安がどっと押し寄せてきますよね。

そんな時はふとした拍子に色々なことが頭を駆け巡ります。

もう受験勉強から逃げ出して適当な大学に入ればいいや・・・

こうやってFランク大学と呼ばれるような誰でも入れる大学を志望する学生は少なからず居ます。

ただ、Fランク大学とひと括りに言っても様々な意見がありますよね?

その中の意見として最も良く聞く意見がコチラです。

同じFランでも理系なら大丈夫www

今回はそんな意見に対して、どんな面が大丈夫でどんな面が大丈夫じゃないのかを解説すると共に、進路などの詳細についても解説していこうと思います。

結論としては文系の方がまだマシですし、Fランク大学の理系は大企業への就職も可能ですが大抵は途中で脱落するって話です。

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Fラン大とは?

そもそも誰でも入れるような大学の代名詞として言われている「Fラン大」とはどの様な意味なのでしょうか?

Fラン大とはFランク大学の略で、実質全入状態の大学のことです。

Fラン大は実質全入状態なので入学試験が実施されても不合格者が出ず、ほとんど全員が入学できるような大学です。

Fランク大学という名称は河合塾のFランクの定義から生まれています。

ボーダーラインの設定基礎となる前年度入試結果調査データにおいて、不合格者数が少ないため合格率50%となる偏差値帯が存在せず、ボーダーラインが設定できなかった場合、ボーダー・フリー(BF)としています。

Kei-Netより

ちなみに現在、河合塾ではFランクという名称を使用しておらず、BF(ボーダーフリー)という名称を使用しています。

Fランク大学の厳密な意味合いとしては河合塾の言うような「ボーダーラインが設定できないほど不合格者が少ない大学」が正しいのですが、実際の所は人によってバラバラなのが実情です。

日東駒専はFランwwww

このように考える人もいます。

ちなみに日東駒専とは中堅私立大学の「日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学」の四大学を示す大学群で、どう考えても定義上のFランク大学ではありません

宮廷以外は全員Fラン

このように極論を唱える人もいます。

ちなみに宮廷とは旧七帝国大学の略称である旧帝をもじったネットスラングで、「北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学」の七大学を示します。

18歳人口は大体120万人程度居ますが、旧帝国大学に入学出来るのはその内22000人程度で割合に直すと約1.8%となりますので、宮廷以外はFランという意見は定義に照らすと明らかにおかしいことが分かります。

特にインターネットで「Fラン大」または「Fラン」という言葉を使うときは認識が異なる可能性が高いことに注意しましょう。

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Fラン大の文理選択はどうしたら良い?

普通は受験勉強を始める時期には既に文理選択が終わっていることが多いですが、「あくまで選ぶなら」という話をします。

ただ、Fランク大学は不合格者が極めて少ないので、入ろうと思えば文系の人が理転したり、その逆によって入ることは簡単です。

Fランク大学における学科選びは文系を選んでも理系を選んでも大丈夫ですが、基本的には文系の学科がオススメです。

なぜ文系の学科がオススメかと言うと学費が安く上がるからです。

理系のほうが就職良さそうだから理系にする!

という考え方で理系の学科に進もうとされる方は止めませんが、なんだかんだ理系の大学として認められるには最低限国に認められるカリキュラムを組む必要があるので、理系は割としんどい可能性もあります

そのため、費用の面から見ても、単位の取りやすさから見ても文系の方が比較的楽なのではないかと思い、文系をオススメしています。

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理系のFランク大学を卒業したらどんな進路があるの?

誰でも入れるFランクとは言っても、理系なんだから就職はそれなりに良いところ行けるよね?

腐っても理系ということで、高い学費と厳しい授業を乗り越えた先には大企業への就職が現実味を帯びてきます。

先程は文系をオススメしましたが、入学してから頑張れば上位校の学生に対して逆転することは十分に可能です。

しかし、その大企業への切符を手にできるのは一部の学生だけです。

大多数のFランク大学の卒業生は文理問わず、希望しなかった就職先に就職することになったり、そもそも就職できずにニートになったりします。

就職出来たとしても、最終的には大多数が中小企業、ないしは零細企業に就職している体感ですね。

中小や零細が悪い訳ではなくて、自分なりの目的意識があって選んだ就職先なのであればなんらおかしなことはないと思います。

望みが叶った割合を個人的な体感で表すと、

  • 不本意な就職:7割
  • 妥協できる就職:2.5割
  • 希望通りの就職:0.5割

というような形です。文系になると更に不本意な就職をする人の割合が増えます。

つまり、最低でも95%は希望通りの就職が出来ません

知り合いにFランク大学から超大企業に就職を果たした人(理系)が居るので、全員が大企業に行けないとは言いませんし、全員が希望通りの就職を実現できないとも言いませんが、非常にハードルは高いです。

少なくともサイトーが知っている限りでは、Fラン大を卒業した学生は基本的にいわゆるブラック企業にほぼ全員就職していましたし、ブラック企業に就職した人は全員不本意な就職をした人でした。

それでは、なぜFランク大学の学生は希望通りの就職を実現するのが難しくなるのでしょうか?

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Fランク大学の学生が希望通りの就職を出来ない理由

Fランク大学は誰でも入れるという特徴から、自分の人生に対して緊張感を持っている学生が少ないです。

そのため、そのような環境下で頑張る学生が現れたとしても、周囲の学生のだらけ具合を見て精神的にダメージを受けてしまいます。

結果として学生生活を主体的に送ることが出来ず、周囲に合わせた行動をし続けるだけの学生となってしまうのです。

就職活動においては自らが成し遂げてきたことや努力してきたことをアピールして自らのポテンシャルや能力を示しますが、主体的に学生生活を送らない学生はそのようなアピールポイントがありません

また、現代の就職活動は情報戦であり、スピードが重要になってきています。

大学のキャンパスを見渡しても誰一人就職活動をしていない環境下で、就職活動の情報を集めながら精力的に動くことが出来る学生はそう多くないです。

これが高学歴になってくると、企業側から学生にアプローチが掛かるようになって情報が勝手に集まってくる上、先輩やOB・OGのネットワークからも情報が集められるため、情報収集や面接対策などに必要なリソースが大きく節約できます。

そのような違いが積み重なっていった結果として、Fランク大学の学生が就職活動において苦戦する状況が生まれているものであると考えられます。

逆に言えば、大学受験で頑張って上位校に入れば就職活動で楽が出来ますし、Fランク大学に入学したとしても主体的な学生生活を送ることで就職活動で上位校の人たちと戦うことが出来るようになります。

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まとめ

今回はFランク大学でも理系なら多少は違うだろうと考えている人の意見を砕くような記事を書きました。

大学は教育機関であり研究機関であるので、主体的に動くことが出来ない学生はどんどん見捨てられていきます。

高校までのようにクラスが存在しないので、自分をしっかり見てくれるような担任も存在しません。

大学では寝坊しても誰も叱りませんし、勉強しなくても誰も気にしません。静かに不合格の烙印を押されるだけです。

もし、あなたが受験生なのであれば受験勉強を必死にするべきです。

もし、あなたがFランク大学に進学してしまった学生なのであれば今から行動を起こすべきです。

もし、どちらでもないのであればネタとして笑ってあげてください。

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