学会発表におけるディスカッションのコツ

教授
教授

〇〇君!次の学会では誰かとディスカッションして何か得てくるように!

Oh・・・

ここまで明言されることはあまり無いかもしれませんが、学会発表にはディスカッションが付き物ですよね。

特にポスター発表ではセッション中はずっとディスカッションする可能性があるわけですから、数時間にわたってディスカッションをすることもあり得るだけに、結構逃げたいと考えている学生の方も多いのではないでしょうか?

オーラル発表なら長くても30分程度と時間が限られていることから多少はマシかもしれませんが、結局ツッコんでくる人がプロフェッショナルなのでどちらにせよキツイと思います。

今回は、そんなディスカッションに対して苦手意識を持っている学生に向けて、学会のディスカッションにおけるコツをシェアしたいと思います。

結論から言えば、場数を踏んでディスカッションに慣れれば大丈夫です。

例え上手く喋れなくても相手が不愉快に思うことはありませんし、論破されてボコボコにされることもありませんので安心してください。

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ディスカッションに必要なのは技術ではなく慣れ

オーラル発表のディスカッションでは、いかにも専門家っぽい見た目の先生がズラッといるので話しにくいかもしれません。

ポスター発表のディスカッションでは、様々な先生や学生が入り乱れて話をしているので緊張してしまうかもしれません。

しかし、あなたは大丈夫です。

少しでもディスカッションしようという気持ちがある時点で同年代の上位10%程度に入れるくらいの意識の高さですから、発表者は喜んで迎え入れてくれるでしょう。

確かに学会に出て発表している人に話しかけると、なんか論破されそうで怖がる気持ちは分かります。

また、自分の発表をしている時に話しかけられても、なんか論破されそうで怖いと感じる気持ちも分かります。

ただ、自分の場合を考えてみればわかるんですが、専門分野が丸被りな人って本当に貴重なので、間違いを指摘できるような人は超レアです。

基本的に先生が学会に参加する目的は発表者を論破することではなくて、他の人がやっている研究の情報収集や先生同士の交流などが目的なので、とんでもない論理の飛躍が無い限り「なるほどな~」で終わります。

ちなみに学生側が学会に参加する目的は「学会に参加する意義って何?」で解説していますので、ぜひご覧ください。

ですので、基本的にまず話ができるようになるために慣れることが重要になります。

緊張してガチガチになった状態でまともに話ができるわけないですよね?

つまり、何回か散る覚悟で話が出来るようになるまで特攻することが必要なのです!

ただ、準備もなく特攻しても心が折れてしまうかもしれないので、ディスカッションにおける事前準備やコツについて解説していきます。

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ディスカッションの事前準備やコツ

サイトーがオススメするディスカッションの前にやった方がいい準備やディスカッションのコツはこちらの三つです。

  • ディスカッションの場に多く触れる
  • 想定問答集を作る
  • 流れをコントロールする

ディスカッションの場に多く触れる

まずはディスカッションの場に登場するだけでも良いので、ディスカッションの雰囲気を数多く体験しましょう。

先ほども言ったように、学会で話しかけたり話しかけられたりしても、誰も嫌ったり論破したりしませんので、登場するだけの人がダメージを受けることはあり得ないでしょう。

万が一にもそんなことをしてくるクレイジーな人に会ってしまったらすぐさま忘れましょう。

そういう人は仲間内からもあまりよく思われていないことが多いので、運が悪かったと思ってさっさと逃げるのが勝ちです。

そんなこんなでディスカッションの風景に数多く触れていくと、案外自分でもできそうな質問が飛んでいることに気づくと思います。

それに気づけたら勝利したも同然なので、自分から質問を投げてみましょう。

そうやってディスカッションに触れることによって自分のディスカッション能力も向上させることが出来ます。

想定問答集を作る

想定問答集は作る過程で自分が分かっていなかったことにも気づけますし、一度作り上げれば自分の自信にもなるので非常にメリットが大きいです。

想定問答集は自分が発表者の時にしか使えないと思われがちですが、自分から質問するときにも使えます。

「今までの研究における課題点はなんですか?」とか「その研究におけるゴールはなんですか?」といった質問はある程度共通して使うことが出来ます。

ディスカッションの場にある程度触れてきて、そろそろ質問しようかな?という時に自分の研究に対する想定問答集を作り上げれば、スムーズなステップアップが望めるでしょう。

流れをコントロールする

最後は結構場慣れしてきた人に向けた話になりますが、登壇者からの回答を予想した質問をしたり、深掘りの質問を予想した回答を返すことで場の流れをコントロールすることが出来ます

自分がコントロールできているという感覚があれば、質問も回答も予想ができるので有意義なディスカッションにすることが出来ます。

「ここもっと詳しい説明した方がいいかな?」という点でも、質問されたという大義名分があれば詳しい説明に時間を割くことが出来ますし、自分があまり触れてほしくない点はスルーさせることが出来ます。

ディスカッションにおける流れをコントロールできるようになれば、面接や会議などの場においても力を発揮することが出来るでしょう。

次の質問や回答を予想しながら他の人のディスカッションを観察していると、流れのコントロールについて分かるようになりますので、ぜひトライしてみてください。

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まとめ

今回は学会におけるディスカッションのコツについてシェアしてみました。

新しいことにトライするのはハードルが高く感じるかもしれませんが、トライしようとした時点で大丈夫です。

負けずにトライしていきましょう。

それでは。

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