理系の大学院生は学会に出ない方がいいと思う話

2か月に一回のペースで学会に出ることになっています、サイトーです。

これだけ学会がハイペースで組み込まれていると結果もクソもあったものではないので、ほとんど同じことを発表するはめになります。

でも、全く同じことを発表するのは学会のルール違反なので、どれだけ小さくても何かしらの結果を追加しないといけません。

そして、学会発表の1か月前にはアブストや予稿と呼ばれる「私はこんな研究やっててこんな結果が出たよ」ってまとめを作らないといけません。

つまり、実質的に毎月結果を出さないといけないという状況に追い込まれています。

今回は、そんな学会に苦しまされ続けているサイトーが思う、学会に対する考えをつらつらと書いていこうと思います。

結論としては就活とかインターンとか理由を付けてどうにか学会を断った方がいいよって感じです。

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別に学会に出なくても修士までなら大丈夫

なんか理系って学会に出ないといけないみたいな風潮ありますよね。

先生

そろそろ学会発表の季節だから旅行がてら学会出ようか!

大学教員特有のよく分からない理論で学会に出ることになったり論文出すことになったりするのは研究室に所属したことがある多くの学生が被害に遭ってきたと思います。

自分の周りでも非常の多くの学生が毒牙に掛けられていきました・・・

特に大学院生ともなればこういう雰囲気をビンビンに感じるわけですが、大学院の修士までなら学会発表は修了に関係ないです。

これで大手を振って学会を断れますね!

博士課程は別ですが、修士までの学生はあくまで研究を学んでいる学生ですので、基本的に修士論文は学部生の卒業論文同様に学外には発表されません。

つまり、修士号を取ってそのまま就職する予定の方は別に学会で頑張らなくても卒業は出来るわけですね。

全ての大学院で修了要件に学会発表がないとは言えませんので、一度大学院の修了要件をチェックしてみてください。

多分指導教員+副査の先生二人くらいの認定があればほとんど修了できるはずです。

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学会に出るメリットって何?

ただ、学生さんの中にはこのように思われる方もいらっしゃるかもしれません。

大学院生

大学の先生がこんなに強く学会発表を勧めるんだから何かメリットがあるに違いない!

確かに学生にもメリットはあります。

サイトーが思う学会発表のメリットはこんな感じです。

  • 税金で旅行が出来る
  • 研究内容のディスカッションができる可能性がある
  • 学外の人と仲良くなれる可能性がある
  • 対外的に「学会発表してきました」って言える
  • 奨学金の免除が狙える

ぶっちゃけどうでもよくないですか?

基本的に学会発表は学生の業績になりますが、先生の業績にもなります。

ですので、サイトーが思うに先生が学会発表させるのは基本的に先生の業績を増やしたいからだと考えています。

あと、先生が主催する学会の参加人数が少ないとメンツが立たないので、強制動員されるってのもあります。

ちなみに、メリットの一覧で「可能性がある」って書かれているものがあるのは、私が今まで出来ていないからです。

自分は割とニッチな研究をしていまして、日本国内において同業者と言えるような人に会えたことがありません。

日本国内に同じジャンルの研究をしている人がいないので、当然ながら調べないといけない論文はすべて英語となっています。ツラい

そんな状況ですから、そこら辺の小さな学会に出たところで「ディスカッションをする」というよりも自分の研究内容の紹介をするだけとなってしまいます。

また、自分の研究分野と関係ないことをやっている学生と仲良くなるメリットはほとんどありませんので研究分野がどうのこうのという交友は全くなく、普通に居酒屋で飲み友達になるくらいしか交友は広がりません。

別に友達作りに学会行くわけじゃないから…

結局のところ、学会のメリットはほとんどメリットじゃないと思うわけです。

まぁ旅行が好きなら多少メリットと言えなくもないでしょうか?

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学会に出るデメリットって何?

ここまで読んでくださった方の中にはこのような意見の方もいるでしょう。

大学院生

じゃあ逆に学会に出ることのデメリットってなんだよ?

デメリットが無ければ多少はマシだろ?

残念ながらデメリットだらけです。

サイトーが考える学会発表のデメリットはこんな感じです。

  • 時間が取られる
  • 旅費の立替が必須
  • 発表資料作りで研究が止まる
  • 先生に詰められる
  • 就活の邪魔になる

まだまだありますが、特に最後のデメリットはデカいです。

学会祭りですから就活なんてロクにできません。長期インターンなんてもってのほかです。

学会発表のメリットとして奨学金の免除が狙えるというものがありますが、全額免除されてもたかだか200万円です。

200万円は大金ですが就活を成功させれば200万円程度の差はすぐに埋まりますし、埋まってからは差が広がる一方です。

つまり、学会発表をするくらいなら就活をしっかり頑張っていった方が得だと思いますよって話です。

具体的に数字を使うと、東証一部上場企業の平均年収が606万円(2018年、東京商工リサーチ)で給与所得者の平均年収は436万円(2020年、国税庁)なので、東証一部上場企業の従業員は平均的に他の企業の従業員と比べて毎年プラス170万円貰っているというデータがあります。

それなので平均的には東証一部上場企業に入れなかった人は、研究を頑張って200万円の奨学金免除を受けても東証一部上場企業に就職した人に2年で逆転されてしまうのです。

あくまで平均ですし、有望なベンチャーに入ったり起業したりしてサラリーマンなんか比にならないくらい稼ぐ人もいるかもしれませんが、全体を見た時の流れはこうなっています。

それなら研究に全力を注いで消耗するよりも就活頑張った方が効率的じゃないでしょうか?

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サイトーは学会よりも就活に時間を割いた方がいいと思うってまとめ

今回は学会出るくらいなら就活頑張れっていうサイトーの考えをまとめてみました。

そこで、理系学生の就活に向けてオススメの就活方法をコチラの記事で解説しているので、効率的な就活をしたい学生の方はぜひ読んでみてください!

サイトーはもう研究辛いので逃げ出したいですが、どうにか頑張って生き延びたいと思います。

追記:生き延びて卒業することができました

それでは。

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