「上」を知った底辺層が一番不幸なんじゃないかって話

研究生活が辛いです、サイトーです。

今回は研究が嫌になりすぎた現在の気持ちをつらつらと書いていこうと思います。

特に誰に宛てた訳でもありませんが、多少なりとも同じような境遇の方に共感していただけたら幸いです。

今回はちょっとエッセイ風(?)に書いてみますね。

エッセイ風の書き方がどんなもんなのか良く知りませんが、特に調べることもなく書いていますので間違っててもご容赦を。

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同レベルでの馴れ合いが一番ぬるい

実際周りの雰囲気に抗って結果残せる人なんて一握りだし、結果を出し続けることが出来る人なんてその中のひとつまみくらいしか居ない。

人なんて類まれな精神力が無ければ基本的には楽な方へ楽な方へと堕落していく生き物なのだ。

自分の能力が劣っていることを言及されるのは嫌だし、誰かと比較して負けていることを指摘されるのも嫌なのだ。

結局のところ、同じようなレベルの同じような仲間でいつも同じように暮らすのが一番安心できる生活なのだということだ。

しかし、国土は狭いと言っても人口は1億人を優に超えるこの日本においては稀にちょこっと頑張っちゃう奴がいる。

それがサイトーだ。

中学までは正直全く将来のことなんて考えていなかったし、漠然と自分は偉いって謎の自信に満ち溢れていた。

それで流れ着くままに近くの底辺と言われるような高校に進学した。

そこでの生活はある意味面白かった。

校内での窃盗や暴力は当然のようにあったし、学校の敷地を出ても場所を変えて同じようなことをしている状態だった。

制服のまま近くのドラッグストアに入れば万引きを疑われてずっとGメンっぽい人に追い掛け回されるし、夏休み明けにはクラスの3分の1くらいが消えてるしで我ながら中々にファンタスティックな生活を送ってきたと思う。

個人的に一番キツかったのが、高校の名前を言った瞬間に「あっ…」みたいな反応をされることだ。

本人たちは「聞いちゃいけないこと聞いちゃったな」みたいな申し訳なさからの反応なのかもしれないが、第三者からの評価がアレなことを知ったことが純粋にキツかった。

それからは一念発起して地元の国立大学に進学しようと塾に通いはじめた。

でも今まで頑張らなかった奴がちょっと気乗りしたからってそうそう結果は付いてこなかった。

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自分が「下」だって知った時の不快感が凄い

昨今ではインターネットという便利な代物が出来てくれたおかげで情報格差が非常に小さくなっている。

インターネットのおかげで自分自身が日本という社会の中でどれくらいのポジションなのかということも分かる。

ちなみにサイトーが通っている高校の偏差値は32だった。

これは100人中97位くらいの順位だ。

すなわち、そこら辺を歩いている人に声をかけても自分より頭が悪い可能性は3%しかないわけである。

これを知った時は割と絶望した。

そんな最中に塾に通い始めてしばらく勉強したサイトーだったが、サイトーが通っていた塾は県内でも割と大きいところで、塾内テストを受ける機会に恵まれた。

結果は大惨敗だった。

自分が「下」であるという現実が改めて突き付けられたサイトーは物凄く不愉快な感情に体を包まれた。

今思えば15,6年間積み上げてきた人間に数か月くらいの付け焼刃で勝てるわけが無いし、挑戦すること自体が積み上げをしてきた人に対する冒とくだと思う。

ただ、その時のサイトーは現実を叩きつけられたショックで結構落ち込んでいた。というよりも落ち込める程度には周囲が見えていなかった。

ある種、周囲が見えなかったのは良かったのだと思う。結果としては国立大に進学することが出来たのだから。

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一度逆転に成功した人間が挫折すると心が折れそうになる

特にリソースも投入せずに形だけの挑戦をして失敗すれば特段のダメージもなくすごすごと敗走できたのかもしれない。

でも俺は大学受験という競争において一筋の光を見てしまった。

AO入試というやつだ。

あれは非常に簡単なペーパーテストと形だけの面接をやれば合格できるのだから安いものである。

事前の足切りとして高校で好成績を修めていなければ出願すら認められないが、俺の高校はおおよそ「高校」として呼べる代物ではなかったのでそこは容易に突破できた。

ペーパーテストはセンター試験と比べても二段も三段も低レベルなものを解かされた。

面接なんて通り一遍の質問が終わったあとに教授陣が全員黙りやがった。

おい、何か質問しろよ。こっちは質問されに来てんだぞ。

正直落ちたなって思ったが、何の間違いか合格してしまった。

端的に言えば人生の逆転に成功したわけだ。

入学してからというもの、周りの子たちは人間が出来ているし色々な属性の人が居るしで楽しかった。

授業やレポートは難しかったが周囲の助けもあって何とかなった。

周囲の人に助けられて、最終的には一つの単位も落とさずに卒業できた。

夏休みは長かったし、海外旅行やスノボも楽しんだ。

就職するにしても学科推薦が掃いて捨てるほど来ているし、自由応募するにしても適当に受けた会社からバンバン内定を貰えて就活はチョロいって思った。

院試は推薦でちょいちょいっと終わった。

でも研究はうまく行かなかった。

先生から渡された論文はどうやって読めばいいのか分からないし、同期はどんどん成果を挙げていくし、なんだったら学部生なのに論文投稿までしてるのに、自分はどういう研究をしているのか分からなかった。

こんな状態になったらどうしたらいいんだろうか。

物凄く大きな挫折感に苛まれている。

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最終的に俺は大学院中退するかもしれない

ここまで来た感想としては「自分は大学院に来るべき人間ではなかった」というものだ。

大学院卒なんて同年代の5%しかいないのだから、修了できれば非常にレアな人材になれることは頭では分かっている。

しかし、研究を進めていくための体が動かない。

サイトーは今後どうするのかは分からないが、このままポッキリと心が折れたらそのまま大学院を中退してニートにでもなる予定だ。

今のところ命が取られるほどの危険があるわけではないから、取り敢えず流れに乗って生きていこうと思う。

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