緊張すると早口に拍車が掛かります、サイトーです。
研究室に配属された学生は全員発表をすることになると思います。サイトーの研究室の場合は中間発表と卒論発表がありました。学部生も院生も同じように発表会があります。
それ以外にも学会の口頭発表などでも発表しますし、就活でも研究紹介をすることがあるでしょう。
でもやっぱり発表って緊張しますよね?サイトーはあがり症なのですぐに緊張してしまって、ただでさえ早口なのに更に早口になってしまいます。
今回はあがり症ですぐに緊張するサイトーが発表会前でも緊張しないようにするための方法について、思考の面からアプローチして解説していきます。
行動の面から緊張をほぐす方法にアプローチした解説は「学会発表をすることになった!直前に緊張をほぐすには?オススメの方法3選」にて解説していますので、ぜひご覧ください。
結論は題名通りで、周りを見下せば大丈夫です。
それでは詳細について解説をしていきます。
なぜあなたは緊張するのか
そもそも緊張するのってなんでなんでしょうか?
そりゃ発表会があるからっていうのが理由なんでしょうが、もしあなたが発表をする側じゃなくて発表を聞く側だったら緊張するでしょうか?緊張しないですよね。
みなさん「うまい発表」を目指しているのは向上心にあふれていて素晴らしいんですが、その「うまい発表」でなければ全て「失敗」の発表だと思い込みがちなんですね。
発表をする側の人は失敗が怖いので緊張するんです。「発表をする」という行為に慣れていないので、失敗してしまうんではないかという恐怖心から緊張してしまうのです。
しかも失敗のボーダーラインが異常に高いので、ほとんど何をしても「失敗」と判定されてしまうという負のサイクルにハマりがちです。
つまり緊張の原因としては「失敗するかもしれない」という恐怖心が原因なので、その恐怖心の原因からアプローチした対策をしていきましょう。
恐怖心の原因としては
- 練習が足りない(と思い込んでいる)
- 知識がない(と思い込んでいる)
- 内容がダメだ(と思い込んでいる)
の3つが挙げられます。全部最後に(と思い込んでいる)と付いているのは、大抵の場合で実際はそんなことないからです。
それではそれぞれの原因について解説していきます。
練習が足りていない(と思い込んでいる)
いきなりですが「十分な練習」ってなんですか?どれくらい練習すれば良いんでしょうか?
「緊張しないためには十分な練習が必要です」とよく言われますが、具体的に「十分な練習」がどれくらいの練習量なのかって言及されていること少ないですよね。
言われていたとしても「本番で緊張しなくなるまで練習すれば十分です」みたいな循環論法タイプ。
サイトーは発表練習なんて3回くらいで十分だって意見です。
確かに経験が少なければ話している途中で詰まることもあるでしょうし、早口になることもあるでしょう。しかし、そのような「失敗」をしたからと言って「発表自体が失敗」かというとそんなことは無いはずです。
発表会の目的は「研究成果の発表」な訳ですから、あなたがどんなことをしてどんな結果が得られたのかが分かれば十分に及第点です。
特に学内における発表なんて形式だけのことが多いですし(博士論文を除く)、単に経験を積むだけの場所として割り切ってもいいレベルの発表会です。
つまり、あなたは本当はそれなりに練習を積んでいるにも関わらず練習が足りていないと思いこんでいるので、失敗しそうという恐怖心が出てしまっているのです。
知識がない(と思い込んでいる)
「十分な知識」ってなんですか?あなたが研究成果をまとめられたということは、あなたは研究を進められるだけの知識量を持っていて活用できたという証拠です。
本当に知識が無ければそもそも研究成果をまとめることが出来ません。自分がなんでその研究をしているかの話もできませんし、最終目標も話せませんし、実験方法についても分かりませんし、測定装置についても何も言えません。
あなたはこの条件をフルコンプしていますか?別に綺麗にまとまっている必要は無くて、ぼんやりと現状と目標と問題点とその解決方法が言えたら90点くらい貰えると思います。
それくらい研究の背景とか目標って重要なんですが、知識がないのにその話が出来るでしょうか?
ここまで言っても「本当に自分に知識はあるのだろうか…?」と疑う人は、試しにあなたの友人や先輩の研究背景とか問題点の説明をしてみてください。本当に知識がなければ全く手も足も出ないことに気づけると思います。(もし説明できたら違う研究室の友人の研究内容も説明してみてください)
つまり、あなたは本当は自分の研究に関して世界で一番分かっているにも関わらず、知識が足りないと思い込んでいるので失敗しそうという恐怖心が出てしまっているのです。
内容がダメだ(と思い込んでいる)
「十分な内容」ってなんですか?先程も書きましたが発表会の目的って研究成果の発表なので、あなたがどんなことをしてどんな結果が得られたのかが分かれば十分なんです。
自分の先生に添削を受けているのであれば、基本的に抑えなければならないポイントは確実に抑えているはずです。
あなたの発表スライドには研究の目的や問題点、解決のアプローチがありますか?またはその研究室のフォーマットに沿った作りになっていますか?
すでにフォーマットがあるのにガン無視して作ったわけでもないなら内容としては十分合格を与えられる状態です。
擁護しようもないレベルで酷かったら多分先生が一から十までやってくれます。そうなったら、先生にごめんなさいしながら指示通りやれば良いんです。
つまり、あなたは十分及第点の内容を作れているにも関わらず、内容がダメだと思いこんでいるので失敗しそうという恐怖心が出てしまっているのです。
俯瞰して対策しよう
ここまで緊張の原因は恐怖心で、恐怖心の原因は思い込みという解説を行ってきましたが、人によってはサイトーが挙げた思い込みの内容以外で苦しんでいる方がいらっしゃるかもしれません。
そのような方に対して、思い込みに対して一般的に適用できる対策方法を解説していきたいと思います。
対策としては俯瞰的な視点を持つことです。あなたが持っている意見に対して第三者の気持ちになってなぜそう思っているのかを掘り下げてみましょう。
質問の例としてはこのようなものがあります。
- 具体的な合格ラインってどこ?
- その言葉の定義って何?
- ダメな理由って何?
- どこがダメ?
- それって本当に失敗?
- 誰かに迷惑掛けちゃうようなこと?
サイトーは一番上の「具体的な合格ラインってどこ?」と「その言葉の定義って何?」を多用します。思い込みの解説の際も、一文目からその思い込みの内容を満たせている場合は具体的にどのような状態なのかを考えて貰えるような文を書いています。
こうやって考えてみると、案外自分自身が優れていると自覚できてきませんか?
実際問題そうなんです。あなたは優秀なんです。
先生から与えられたにせよ、自分で考えたにせよ、新しい研究テーマについて勉強して、問題点を挙げて、その問題点に対してアプローチして、結果まで得られたあなたは優秀なんです。
そんな優秀なあなたが作り上げた発表に対して、教授陣は色々質問してくるわけです。なぜなら教授陣はあなたが研究を進めた分野に対しての第一人者ではないから。
これ、第三者から見たらあなたが先生で教授陣が生徒になっている風に見えませんか?
つまり、あなたの研究発表は「無知な教授陣にあなたが教えてあげる」場所になる訳です。全力で見下して教えてあげましょう!
そうすればもうあなたが緊張する理由なんてありませんよね?
まとめ
今回の記事では、物事に対する考え方から緊張にアプローチした解決法を解説しました。
思い込みって結構強くこびり付いてしまうものでして、自分はダメだって思い込んでしまうと周囲の人からの評価も低くなってしまいます。
ですが、自分がダメだと思い込んでいる理由って案外ふわふわしているものなので、思い込みの理由を具体化すると「あれ?なんでダメだって思ってたんだ?」となる場合が多いです。
もし、具体的にダメな理由が出てきたらその理由を解決すれば済む話なので、私はダメだから~…と考えている人は一度その理由を具体的に考えてみましょう。
そうすれば過度な緊張から解放されるはず!
もしそれでもダメなら対症療法として行動の面から緊張にアプローチした「学会発表をすることになった!直前に緊張をほぐすには?オススメの方法3選」という記事をご覧ください。
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