研究室に配属された学部生が論文を読むときのコツ

サンプルが上手く測定出来ません、サイトーです。

学部4年生で研究室に配属されたばかりの学生は先生や先輩から参考になる論文を渡されると思います。

ただ、いきなり論文渡されてもどうやって読めば良いのか分からないし、どこが重要なのか分からなくて、取り敢えず読んではみたもののよく分からなかったってことありますよね。

サイトーもいきなり英語論文渡されて参考にするも何もねーよって感じでした。

今回は研究室に配属された学部4年生に向けて、研究を進める上で重要な論文の読み方についてサイトーのやり方を紹介したいと思います。

大学院に向いていないって記事書いてる奴が何言ってんだって感じですが、ヒントにするなり反面教師にするなりしてもらえれば幸いです。

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先生から論文を渡された場合

新規テーマの立ち上げだったり、担当していた先輩が前年で卒業していたりする場合では、先生から論文を渡されると思います。

そういう場合では、大抵研究の背景や問題点などの「なんでその研究をするのか」についてを知って欲しいことがほとんどです。

また、実験方法に関する知識を勉強するための論文も一緒に渡されるかもしれません。

このように、先生から論文を渡された場合の読み方について解説していきます。

アブストラクト(イントロ)を読む

まずはアブストラクトがあれば、それを読みましょう。

大抵は前書きとして載ってまして、その論文の研究背景や研究分野の問題点について解説がされています。

レベルが上がってくると、そこを読めばある程度その論文の質が分かる様になるらしいです。

サイトーにはまだ分かりません。

ただ、大学の教員が参考になる論文として選んだ論文ですから、基本的に高品質な論文が選定されているに決まっています。

学生の皆さんは、その高品質な前書きから自分の研究背景に使えそうなところをピックアップして置くと良いでしょう。

そうすると、いざ自分が卒論などで前書きを書くとなった時に、参考文献が増えるので「よく勉強したんだね」と先生方に思わせることが出来る様になります。

割とマジで論文誌に掲載される査読論文って参考文献の数が勉強量を表すって風潮なので、先生方が卒業論文を審査する時も参考文献の数で学生の勉強量を計りがちです。

ですので、アブストラクトで参考論文の数をそれなりに稼げる様にするために、今のうちにピックアップするのをオススメします。

結論を読む

次にその論文の結論を読みましょう。

卒業論文も「論文」と名前がついている通り一応論文の形を取っているので、スタートとゴールが必要になります。

何か分からないことや出来ないことがあるというスタート地点から、研究をして解明したり出来る様にしたりというゴール地点までを解説したものが論文です。

それなので、論文誌に載る様な論文は確実にそのフォーマットに沿って書かれています。

アブストラクトでは問題点や分からない所について解説されていますので、スタート地点がわかります。

結論を読めばそれが解決したのか分かったのか更なる条件が必要なのか…ということが分かりますのでゴール地点が分かります。

流石に先生が渡す論文で無意味なものは無いと思いますが、りんごの色について知りたい時にりんごの葉っぱに関する論文読む意味ありますかね?

つまり、読む論文のスタート地点とゴール地点が分かれば、その論文が読む価値があるかどうか分かる様になるというわけです。

また、論文における結論の書き方は非常に参考になりますので、アブストラクト同様に参考にすることをオススメします。

その論文を簡単にまとめる

前書きと結論を読めばその論文に読む意味があるか分かるという話をしましたが、読み終わったら論文を簡単にまとめてみましょう。

  • その論文がアプローチした課題は?
  • 今まで何故課題だった?何が問題だった?
  • 具体的にどうなった?(解決した?条件が分かった?解明した?)

こんな感じでその論文のポイントをまとめていきましょう。

論文のポイントをまとめることによって、自分が後から見返す際にどの論文を参考にした結果なのかが分かりやすくなります。

また、論文発表の際にも骨子とすることができるのでメリットが大きいです。

逆に言えば、自分の研究成果をまとめる際にこのまとめができないと非常に苦しい状態となりますので、これからの研究の進め方のヒントとしても活用できます。

このまとめの質問内容に答える形で研究を進めていけば、自然と収まりが良いアウトプットができるようになります。

詳細(実験条件など)は読みたいときに読めばいい

先生から与えられた論文に関しては、詳細な内容は必要な時に読めば十分です。

自分がやる実験方法が分からなかったり、どういう点で差別化を図っているのかが分からなかったりと、何か分からないことが出来たら読むイメージですね。

最初のうちは読んだ方が良いのかもしれませんが、先生から貰った論文の量が多い場合はしっかり読み込むと時間が掛かるので、一度全体的に斜め読みして概要を把握するように努めましょう。

その研究分野における概要を把握してから詳細を読み込んだ方が理解が早いですし、手間が掛かりません。

アブストラクトと結論を読んで「これは要らんわ」って論文は読まずにスルーすることも出来るので、リソースが節約できます!

それによって、時間が効率的に使えるようになるんです!

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自分で探す場合

研究を進めていくと分からないところが出てきますよね。

確かに適当なウェブページに載ってる情報もあるかもしれませんが、容易に改変できるのでソース元としては信頼度が低いです。

ですので、自分で目的の情報が載っている論文を探し出す必要が出てきます。

でも世の中に論文は星の数ほどあるので、自分の求めている論文を見つけるのは非常に労力が掛かります。

このように、自分で目的の論文を探し出すときの読み方(探し方)について解説をしていきます。

Google Scholarで検索する

まずは自分が欲しい情報をGoogle scholarで検索しましょう。

日本語で出てこない場合は英語で検索をしてみましょう。

英語で検索を掛けるとやはり圧倒的なヒット数になりますが、内容を読むための労力が一気に跳ね上がります…

しかし!英語だろうが日本語だろうが、簡単に欲しい情報を手に入れられるようにする為のコツがあります!

それではそのコツについてそれぞれ解説していきます。

グラフや図とキャプションだけを眺める

何か欲しい情報が決まっている状態では、アブストラクトや結論を読む必要はありません。

何故なら大抵欲しい情報があれば十分だからです。

では何を読むべきかというと、グラフや図とそのキャプションです。

キャプションと言うのは、そのグラフや写真、表が何なのかを説明する文章で、図番号と一緒に書かれてる文です。

つまり、キャプションを読めばそのグラフや図が何を示しているのかが分かるわけですね。

本文を読まなくても手っ取り早く情報が集められます。

また、自分の欲しい情報に関する図や写真があったら、その周辺を読めば本文にちゃんと詳細な記載があります。

ですので、他の無駄な部分を読まなくて済むようになるわけです!

見つけた論文で希望の記述がされている所を見つける

大体自分が欲しい情報が載っている所を絞り込めたら、望みの記述がされている所をピンポイントで特定しましょう。

「Ctrl+F」でページ内検索ができるので、キーワードでページ内検索をしてみましょう。

そうすれば欲しい情報がすぐ見つかるはずです。

情報は広い所から狭い所へしっかり絞っていけばスムーズに見つけられるので、是非参考にしてください。

案外、ページ内検索のショートカットを知らない人が多いので、研究室の友人に教えてあげると喜ばれますよ!

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まとめ

今回は論文の読み方について解説をしました。

状況によって論文の読み方は変わっていきますので、自分の状況に合った論文の読み方をしていきましょう。

そうすればスムーズに研究が進められるようになりますよ!

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