大学院中退を考えて気付いた自己責任論の危うさ

大学受験は成功した部類だと思ってます、サイトーです。

大学受験に限らず、就活やビジネスなどでも「成功した」とされる人や「失敗した」とされる人っていますよね?

その中でも、失敗したとされる人って基本的に自己責任という論調が多いですが、サイトーはその考え方に異を唱えたいと思います。

今回は割と世の中で蔓延っている「自己責任論」は結構危ないと思っているサイトーの意見をつらつらと書いていこうと思います。

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サイトーが大学受験で「成功」できた理由

サイトーは偏差値32の高校から地元の中堅国立に進学することが出来ました。

さらっと書きましたが、受験界隈の人からすれば大成功の部類に入ると思います。

大学受験をするにあたって、サイトーが「大成功」を収めることができた理由はいったいどこにあるのでしょうか?

その理由は周りの人たち、特に親からの支援です。

基本的に塾の学費や教材費は自分のバイト代から捻出しましたが、バイトをするにしても制服の洗濯や食事の用意が必要ですし、そもそも家は誰が維持費を払っているのかを考えればある種当たり前の話です。

もしかしたらサイトーの親は「私は息子を支援した」とは思っていないのかもしれませんが、生活する上で必要不可欠なファクターなわけですから、サイトーは「支援」であると考えています。

また、塾の先生もサイトーのように合格する可能性が非常に低い生徒にもしっかりと向き合ってくれたため、受験に関する周辺知識はサイトー自身が調べることなく手に入る状態になっていました。

このような支援があったからこそ、サイトーは勉強やバイトに打ち込むことができたと言えます。

今回は大学受験を例に取りましたが、何が言いたいかって言うと世の中の出来事って基本的に人間一人の力で成し遂げられることは無いんですよってことです。

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失敗は本当に自己責任だけ?

大学受験のような未成年がやるようなことですら色々な人間が関わっているというのに、仕事や社会生活を営んでいく上で起きる出来事が一人で完結するでしょうか?

サイトーの答えはNoです。

あくまでサイトー個人の考え方にはなりますが、すべての結果は色々な要素が関わりあっています。

そのため、結果として失敗になった出来事であっても、それは複数の問題が複雑に絡まりあった結果だと言えます。

そんな状態で失敗したとして、本当に「自己責任」の一言で片づけられるでしょうか?

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自己責任論者は自分が「そこに行く」可能性を考えたことはあるか?

最近では日本の若者における貧困が問題になっていますが、「アフリカの子供と比べればまだまだだ!」だとか「そうなったのは自分のせいだろ!」といった論調がツイッターなどで散見されます。

日本の若者における貧困は「相対的貧困」と言われるもので、自分の身近な範囲における「普通」の生活が送れないという貧困であり、明日食べるものが無いというような「絶対的貧困」とは区別されるものです。

日本においては生活保護という社会的なセーフティーネットがありますので、絶対的貧困に陥ることはほとんどありません。

しかし、相対的貧困ならば誰だって陥る可能性があるのです。

例として、あなたがバリバリに働いていて年収1000万円のサラリーマンだとしましょう。

来月も健康に働ける保証はありますか?

例として、あなたが将来を有望視されたスポーツ選手だとしましょう。

来月も怪我せずプレーし続けられる保証はありますか?

サイトーも一時期メンタル的に沈んでいた時期がありまして、大学院中退を本格的に考えていました。

そこで大学院を中退した人が相対的貧困に苦しんでいる現実を知り、自分はいつでも「下」に落ちる可能性があるんだと感じました。

今回は金持ちが上だとか貧乏が下だとかという話ではなく、あくまで収入面に於いての多い少ないを上下で表現しているにすぎません。

しかし、それぞれの要素ごとに上下を分けた時に「下にいるのは自己責任!」と言っている人は何故自分が「上」に居続けられると信じられるのでしょうか?

もし自己責任論を掲げる人が「下」に行きそうになった時、もしくは行った時というのは、今までの自分から凄まじいブーメランを受け取ることになるかもしれませんよ。

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結論:人にやさしく

今回は自己責任論を掲げることの危うさについてサイトーの考えを書いてみました。

割と人間って簡単にポッキリいくので、キツいな~と思った人は周りに「キツいです」って表明するべきだし、周囲の人は助けを求めやすい環境を作る必要があります。

でも困ったことにそんな事は簡単じゃないんですよね・・・

それなので、せめて自分は意識して他人に助けを求めたり、求められたりしやすくなるようにしていきましょう。

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