研究室配属って理系の学生からすると非常に大きなイベントの一つですよね。
下手なブラック研究室に入ってしまったらそこからの学生生活は暗黒時代に突入してしまいます・・・
今回はそんなブラック研究室の中でも放置系ブラック研究室と呼ばれる研究室とは何なのか?を解説していきます。
結論から言いますと、放置系ブラック研究室は特に指導はされないけど結果は求められ続けて学生をボロボロにする研究室です。
放置系ブラック研究室とは?
先ほどの結論にも書きましたが、放置系ブラック研究室とは、学生が受けられる指導の量と求められる結果の量が全く釣り合っていない研究室です。
見た目の上では先生が学生にとやかく言わないのでホワイト研究室にも見えます。
しかし、実際に入ってみると結構精神的にダメージを食らう場面が多々あります。
まず、実験の指導は何もされません。
それなのに研究成果はしっかりと求められるので発表の際にゴリ詰めを食らいます。
これを数回繰り返すだけで立派にメンタルは潰れます。
他にも放置系ブラック研究室には特徴がありますので、解説していきます。
放置系ブラック研究室の特徴
放置系ブラック研究室はこんな特徴があります。
- いつ休んでも何も言われない
- 週一回のゼミを休んでも何も言われない
- 先生は自分が言ったことを忘れている
- 指導は学生からアプローチしないと受けられない
- 結果は常に求められる
- 就活には強い
- 自制心が求められる
文章にするとホワイト研究室感があるのでたちが悪いですね。
基本的には放置系ブラック研究室で能動的な行動を取れない人は詰みます。
研究にせよ就活にせよ何かしら能動的に行動できないとただ時間が過ぎた人になります。
放置系ブラック研究室出身だからといって卒業論文は書かないといけないですし、学会発表の際には資料をまとめなければなりません。
そういう区切りのタイミングで、放置系ブラック研究室の学生はゴリゴリに詰められてメンタルを壊していくのです。
通常の研究室でもそのような区切りのタイミングで詰められることがありますが、通常時の指導によって詰めというよりも修正程度であることが多いです。
放置系ブラック研究室が問題なのは、通常時の指導がほとんど無いために区切りのタイミングで学生のレベルよりはるかに高いレベルを要求することにあります。
“ひのきのぼう”しか持っていないのにラスボスに挑ませるようなものです。
しかし、そんな放置系ブラック研究室はデメリットだらけではなくメリットもしっかり存在します。
放置系ブラック研究室のメリットとデメリット
放置系ブラック研究室のメリットとデメリットはこんな感じです。
メリット
- 就活に強い
- 自分で予定をコントロールできる
- 一人の大人として接される
基本的に放置されるので、就活にはフルコミットできます。
それなので、大企業に就職したいと考えている人は放置系の研究室に所属するのがオススメです。
また、同じ理由で縛られたくない人も放置系の研究室が合っているのではないでしょうか。
デメリット
- 定期的にメンタルを壊される
- 能動的な動きを求められる
- 常に高いレベルの研究成果を求められる
基本的に放置されますが、研究の進捗報告の際には詰められてメンタルを壊されます。
また、放置されるので分からないことがあった場合でも自分から調べたり聞いたりする必要があります。
それなので、能動的に動けない人は放置系の研究室に所属すると悲惨な目に会います。
放置系ブラック研究室に入ってしまったらどうすればいい?
もし放置系ブラック研究室に入ってしまった場合にはどのようにすればよいのでしょうか?
方法としては大きく三つあります。
- 学部卒での就職を目指す
- 大学院進学の時に他の研究室を目指す
- 積極的に先生へアプローチする
オススメは”学部卒での就職を目指す”です。
他の研究室を目指した場合、大学院入試終了後から卒業までの間で詰めのターゲットとされる可能性が高まります。
ターゲットとされた場合は何が何でも詰められるのでメンタルヘルスが非常に劣悪になりやすい状況となります。
積極的に先生へアプローチするのもオススメできません。
なぜなら、大学教員は基本的にクセの塊だからです。
クセの塊と言われてもまだ配属されていない方には分かりにくいかもしれませんが、とにかく一般的な対応は期待できません。
少しでも聞きたい内容があやふやな状態で質問しに行くと逆に「何が聞きたいの?」と詰められますし、悩んでいる状態を相談しにいっても「んで私にどうして欲しいの?」と詰められます。
気を付けないと火傷するのはこちら側です。
そのため、学部卒で就職してさっさと脱出しましょう!
理系大学生の就活についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください!
ブラック研究室の感じ方は人それぞれだから自分に合うところを選ぼうねってまとめ
今回は放置系ブラック研究室とは何なのかについて解説しました。
一般的なブラック研究室のイメージは激務系の印象が強いと思いますが、全く指導されないのもブラック化しやすいことを知っていただけたと思います。
人によってはブラックに感じない可能性がある放置系ブラック研究室ですが、逆に人によってはとてつもなく過酷な環境になります。
それなので、研究室は事前に調べてそもそも自分に合わない研究室には入らないようにしましょう。
それでは。
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