教育ローンと奨学金借りるならどっち?【大学院生が解説】

お金って結構大事ですよね、サイトーです。

進学するにつれて奨学金や教育ローンを検討し始めている方もいらっしゃると思います。

でも奨学金と教育ローンって何がどう違うのか分かりにくいですよね?

最近だとこんな意見もよく聞きます。

奨学金破産ってよく聞くけどやっぱり奨学金より銀行の方が安心かな…?

奨学金借りた人は生活が苦しいって聞くけど大丈夫かな…?

今回の記事ではそんな疑問を解消できるように、それぞれの特徴について解説をしていきます。

今回の記事における「奨学金」は日本学生支援機構が行っている貸与型の奨学金であり、他の奨学金に関して述べているものではありません。

結論から言うと、借りるなら奨学金ですし、奨学金も教育ローンも借金なことに変わりはないのでどちらを借りても生活は苦しくなります。

それなので、奨学金や教育ローンを借りてでも行く価値のある大学に進学するなら借りればいいし、そこまでの価値がない大学ならば高卒就職がオススメです。

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教育ローンの特徴

教育ローンにおける特徴を挙げてみました。

  • 金利が高い
  • 借りるのは親(成人)
  • 借りた日から金利が発生
  • 審査は厳しい

それぞれの特徴について解説していきます。

金利が高い

奨学金と比べて教育ローンは金利が高いです。

国が運営する教育ローンですら、金利が1.66%(年利)となっています。(2019/11/25時点の固定金利)

金利水準としては驚異的な安さではありますが、奨学金と比べるとやはり見劣りするレベルです。

それくらい教育ローンの金利は高いです。

JAの場合では2%~6.5%程度の金利となっており、民間の教育ローンともなると奨学金の金利とは比べ物にならないレベルで高くなります。(2019/11/25時点の固定金利)

1.6%や2%の金利は営利企業としては非常に低い金利ですが、奨学金が安すぎるので見劣りしてしまいます。

借りるのは親

教育ローンの場合、借りるのは親で返すのも親になります。

子供は貸し借りに関係ない人になりますので、万が一の事があっても子供に与える金銭的なショックは小さくなるでしょう。

ただし、先程も書いたように金利が高いので生活は苦しくなるでしょう。

借りた日から金利が発生

民間の教育ローンは借りるのが親ということで、ローンが通るということは十分にお金を稼ぐ能力があると認められた形になります。

十分にお金を稼ぐ能力が現時点であるので、借りた翌月以降から普通のローンと同じように扱ってもいいよね?ということで、民間の教育ローンは金利が借りた日から発生します。

営利企業なので仕方ないですが、奨学金が卒業まで金利負担や返済を待ってくれるのと比べると見劣りしますね。

審査は厳しい

民間の教育ローンを扱っている銀行などは営利企業なので、確実に返して貰える人にしか貸しません。

この低金利で貸したまま回収出来ないことがあれば大赤字なので、仕方ないですね。

ただ、奨学金と比べた場合に「審査が厳しいのに金利が高い」というおかしな状態になるので、銀行の人たちも苦労しているんだなぁって思います。

借りてもらわないと儲けは出ないけど、借りてもらうためには厳しい審査が必要という営業マン泣かせな商品です。

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奨学金の特徴

奨学金における特徴を挙げてみました。

  • 金利が無いか超低金利
  • 借りるのは学生本人
  • 卒業するまで金利は発生しない
  • 審査が緩い
  • 返済免除の可能性がある(大学院に限る)

それぞれの特徴について解説していきます。

金利がないか超低金利

奨学金は第一種と第二種がありまして、第一種では無金利、第二種では超低金利で貸して貰えます。

第一種は無金利なので、借りた金額をそのまま返せば終わります。

第二種は金利が発生しますが、最新の金利が0.067%(年利)となっています。(2019/11/25時点の固定金利)

JAの金利が最大で6%だったのと比べると1/100の金利で借りれるのです。

借りるのは学生本人

奨学金を借りるのは学生本人なので、返すのも学生本人になります。

返済は卒業後に半年経過した後の給料日後くらいからスタートしますので多少はマシかもしれませんが、あまり高くない初任給から数万円が飛ぶのは厳しいと思います。

それがあるから、学業や就活も自然と力を入れてしっかりとやるようになるのかもしれませんね。

卒業するまで金利が発生しない

民間の教育ローンでは借りた直後から金利が発生しましたが、奨学金は学生が借りているという点を考慮してくれます。

そのため、第二種の奨学金であっても卒業するまで金利が発生しません

これは民間の教育ローンと比較して非常に有利なポイントですね。

審査がゆるい

奨学金が「将来に対する投資」という性質を持つ関係上、民間の教育ローンと比較して審査がゆるくなっています。

学部で借りる第一種の奨学金は枠がある程度限られているため通らない可能性がありますが、第二種まで視野に入れた場合はほとんど確実に通ります。

メリットでもありますがデメリットでもあるような特徴ですね。

返済免除の可能性がある(大学院に限る)

大学院の第一種奨学金に限りますが、奨学金には返済免除というシステムがあります。

大学院で奨学金を借りている人のうち、上位10%を全額免除、残りから上位20%を半額免除として合計上位30%の奨学生が何かしらの免除を受けることが出来ます。

このシステムは研究を頑張ったことに対するインセンティブとして作られたらしいので、研究を頑張る人は狙ってみてはいかがでしょうか?

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まとめ

今回の記事では学資ローンのような民間のローンと奨学金の特徴についてそれぞれ解説しました。

学資ローンも奨学金も借金であることには変わらないので、借り入れをする時は十分に気をつけましょう。

非常に厳しい言い方になりますが、あなたが進学する大学は本当に奨学金を借りてまで行く価値がありますか?

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